代数学の基本定理
この定理の主張は主に、「複素数係数の(一次以上の)代数方程式は複素数根を少なくとも一つ持つ」 という事実に集約され、このことを指して代数学の基本定理と呼ぶこともある。なぜならば、この事実から方程式の次数に関して帰納的に 「n 次方程式は n 個の複素数根を持つ」 ということが因数定理を用いて示せるからである。また、この主張は体論の言葉で言い換えれば 「複素数体は代数閉体である」 と述べることもできる。
x2 = -1 という方程式の根(二つのうちいづれか一方)を i (虚数単位、他方は必然的に -i)とし、i を実数に付け加た体系を考えるだけで、どんな代数方程式(しかも複素数係数のそれ)もその内に解を持つようになるというのは、実際驚くべき事実である。
もっともよく知られている初等的な証明は、大体次のようにして行われる。