暖流と寒流
暖流(だんりゅう)とは、周囲の大気を暖めて自身は冷やされる海流のことで、主に低緯度海域から高緯度へ向けて流れるものである。これに対して寒流(かんりゅう)は周囲の大気を冷やして自身は暖められる海流である。高緯度海域に源をもち、低緯度へ向けて流れる。
暖流・寒流は沿岸の気候に与える影響が大きい。
暖流沿岸では温暖で湿潤な気候が保たれる。これは、暖流が大気を暖めて水蒸気を供給するとともに、上昇気流が発生して雨が降りやすくなるためである。反対に、寒流は沿岸を冷涼で乾燥した気候にする傾向がある。寒流の影響で熱帯地域に形成される砂漠が海岸砂漠である。
漁業への影響も大きい。寒流は比較的水温が低いためプランクトンを捕食する魚類に乏しく、栄養に富んでいる。ここに、魚類の多数生息する暖流が流れ込む海域は好漁場となる。