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根本分裂

根本分裂 (こんぽんぶんれつ)とは、釈迦入滅後100年の頃、それまで一つであった弟子たちの集団が、大衆部(だいしゅぶ)と上座部(じょうざぶ)の二つ教団に分裂した事件のことである。

原因については南・北両伝で大きな相違がある。

南伝の『島史 』(ディーパバンサ、diipavaMsa)『大史 』(マハーバンサ、mahaavaMsa)によると、十事問題が分裂の原因である。
十事とは従来の戒律(教団の規則)を緩和した十の除外例であり、この中に「金銀を扱ってもよい」という条項が入っていた。ところが、実際に托鉢などに出ると食事だけでなく金銭を布施されることがあり、この布施を認めるかどうかが大きな問題となった。これを認める現実派は、多人数であったので「大衆部」と呼ばれ、この除外例を認めない厳格なグループは少人数で長老上座が多かったので「上座部」と名づけられた。

北伝の『異部宗輪論 』では、五事問題が原因であったという。五事とは、修行者の達する究極の境地である阿羅漢(アルハット、arhat)の内容を低くみなす五つの見解のことである。この五事を認めたのが「大衆部」となり、反対したのが「上座部」となった。

今となってはどちらの説が正しく事件の様相を伝えているのかは明確ではないが、南伝北伝ともに「上座部」に属するグループが伝えた説であることを知っておくべきであろう。




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