海洋冒険小説
海洋冒険小説(かいようぼうけんしょうせつ)は、冒険小説の一分野で、海洋を舞台としたもの。イギリスや英連邦諸国では、大航海時代や植民地獲得のために世界各地に雄飛し、大海洋帝国を築いた歴史的経緯から、海洋冒険小説がごく身近なものになっている。一方、日本ではC・W・二コルの『勇魚』、『盟約』などが該当するがあまり例がない。古典的なところでは、ロバート・L・スティーブンソンの『宝島』、ジュール・ベルヌの『海底2万マイル』、メルヴィルの『白鯨』、コンラッドの『ナーシサス号の黒人』、『闇の奥』(映画『地獄の黙示録』の原作)などがある。他に、エンタテイメント色の強いものでは、多くの亜流を産んだC・S・フォレスターのホーンブロワー・シリーズ、アリステア・マクリーンの『女王陛下のユリシーズ号』、後にスパイ小説で知られるブライアン・フリーマントルの処女作『バウンティ号の反乱』など。また架空の海洋の存在を定義したものとしてウィリアム・H・ホジスンによる「サルガッソー海」神話譚が挙げられる。
特に大航海時代、帆船時代の若い船員を主人公にした成長小説の類は、多くのシリーズものがある。「海の勇者 ホレイショ・ホーンブロワー」、「海の勇士 リチャード・ボライソー」、「英国海軍の雄 ジャック・オーブリー」、「はみだしものの海戦 アラン・リューリー」などがある。
最近では宇宙SFのなかで海洋冒険小説に大きく影響されたものが復権し、人気を博している。
「銀河の荒鷲シーフォート」シリーズ(デイヴィッド・ファインタック)や「紅の勇者オナー・ハリントン」シリーズ(デイヴィッド・ウェーバー)が例にあげられよう。
また漫画「ONE PIECE」(ワンピース)の大人気で、この分野はまた人気が盛り上がりそうである。
関連項目
アウトワード・バウンド 帆船 大航海時代