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伝染病

伝染病(でんせんびょう)は感染症のうち、感染した人間から他の人間へ感染が広がる(伝染する)ものを指す。 社会に感染者がいると、伝染によって次々と感染者が増える可能性があることから対策には社会的な対応が必要となる。 しかし、伝染予防を目的として行われる隔離は患者人権を制限するものであるだけでなく、患者への差別が生じて人権が回復しがたい侵害を受けてしまう場合もある。

社会基盤に打撃を与えるほどの被害を及ぼした伝染病は疫病と呼ばれる。 歴史上はペストスペイン風邪などの重大な伝染病が流行して非常に多くの死者を出したことが有名である。 また、天然痘は撲滅されるまでのあいだ長期にわたって全世界で死者を出し続けてきた。 現代でもSARSの流行によるパニックは記憶に新しい。

伝染の形式

接触感染
皮膚同士のふれあい、または物体の表面を通じての間接的なふれあいで病原体が皮膚に付着し、感染が成立するもの。MRSAの院内感染はこの接触感染によるものが主である。媒体となるのはほとんどが手指なので、対策には手洗いが最も重要となる。
飛沫感染
咳やくしゃみで放出された体液の飛沫が病原体を含んでいて、これが他人の粘膜に付着することで感染が成立するもの。一般的な風邪はこの形式をとる。飛沫は粒子としては重くすぐに落下するため、数メートルの短距離までしか到達しない。そのため、患者とは距離を置くことやマスクを着用することで予防できる。
空気感染
飛沫として空気中に飛散した病原体が、飛沫の水分が蒸発しても病原性を保ち、単体で浮遊して他人まで到達するもの。SARSの原因となったコロナウイルス結核菌が代表的。飛沫よりはるかに小さな粒子であるため屋内であれば建物全体の空気を汚染する恐れがあり、通常のマスクは通過してしまう。対策には気密を保って低圧にした専用室への隔離、特殊マスクの着用が必要となる(患者が着用するのは通常のマスクで十分である。飛沫ごとブロックできるので)。
血液感染
注射や輸血などといった医療行為が可能となったことにより出現した感染形式。HIVB型肝炎C型肝炎梅毒クロイツフェルト・ヤコブ病などが代表的。輸血製剤については検出技術の向上、ストック期間の延長などの対策が行われる。注射器の針刺し事故の予防のためにはキャップの再装着(リキャップ)を避けることなどが提唱されている。
母子感染
垂直感染とも。実際の感染形式としてはさらに、胎内感染(胎盤を通る血液を通じて感染)、産道感染(出産時の出血による血液感染)、母乳感染に分類される。
それぞれの対策としては胎内感染には妊婦への抗ウイルス薬投与(エイズの場合)、産道感染には帝王切開、母乳感染には授乳の禁止などを行う。
性感染
性感染症を参照。

関連項目

医学



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