不整脈
注意:ウィキペディアは百科事典であり、提供する情報の安全性、正確性、有用性は保証いたしかねます。あなた自身の健康問題については専門家にご相談下さい。不整脈(ふせいみゃく、arrhythmia)は心拍数やリズムが一定でない状態の事を言い、整脈の対義語である。発生機序として刺激生成異常と刺激伝導異常がある。高齢者に多い。原因として、虚血性心疾患、先天性心疾患などがある。 不整脈には様々な種類が存在し、全く自覚症状を伴わない不整脈もあるが、ある種の不整脈は生命の危険を伴っており突然死の原因とも成りうる。
機序
心臓は全身に血液を送り出すポンプの働きをしている。ポンプを動かしているのは電気刺激である。まず、右心房にある洞房結節(SA node)が興奮し、電気刺激が心房を介し右心房の下方にある房室結節へと伝わる。更に興奮は房室結節からHis束、プルキンエ(Purkinje)線維へと伝導し、心筋全体へと電気刺激が伝わっていく。刺激生成あるいは伝導経路のどこかが障害され、心臓の興奮が正常に伝わらない状態が不整脈を起こす。例えば、心房細動は、心房の筋肉の各部分が無秩序、不規則に興奮している状態であり、この無秩序な興奮が心室へと伝達されることで脈が不整となる。
心拍数による分類
ヒトの安静時の脈拍は通常50~100拍/分程度であるが、これを下回っている場合を徐脈、多い場合を頻脈と呼ぶ。不整脈は心拍数から、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、心拍異常を伴わない不整脈に分けることが出来る。
頻脈性不整脈
上室性期外収縮 上室性頻拍 心室性頻拍 心房細動、心房粗動 心室細動、心室粗動
徐脈性不整脈
洞房ブロック 房室ブロック 洞不全症候群
症状
全く無症状の場合には無症候性不整脈、症状のある場合には症候性不整脈と呼ぶ。 症状としては、動悸、めまい、失神、胸部違和感、息切れ、胸痛などがあげられる。
検査
聴診 心電図 ホルター心電図 心エコー 心カテーテル検査 など
治療
治療が必要な不整脈に対しては、抗不整脈薬により不整脈を抑えたり、脈拍をコントロールする薬物治療や、ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)などの外科的処置を行う非薬物治療が行われる。 心室細動などの危険な不整脈では除細動器により心臓にショックを与え(除細動)、心臓のリズムを正常に戻す必要がある。