東京都庭園美術館
東京都庭園美術館 (とうきょうとていえんびじゅつかん) は、東京都港区白金台(しろかねだい)にある都立美術館である。
武蔵野の面影を残す国立自然教育園に隣接した東京都庭園美術館の敷地および建物は、元皇族で、香淳皇后の叔父にあたる朝香宮鳩彦(あさかのみややすひこ、1887-1981)の邸宅であった。
現在、美術館として使用されている邸宅は昭和8年(1933)に竣工した、当時流行のアール・デコ様式を採用した建物で、東京都の有形文化財に指定されている。建築設計は宮内省内匠寮、内装デザインはフランス人インテリアデザイナーのアンリ・ラパン(1873-1939)が担当している。また、正面玄関にある女神像のガラスレリーフや大広間などのシャンデリアはフランスのジュエリーデザイナーでガラス工芸家でもあったルネ・ラリック(1860-1945)の作品である。そうした意味でこの建物は日仏の合作といえる。
この建物は、第二次大戦後、外務大臣公邸などに使用された後、昭和58年(1983)、都立美術館として公開された。1階には大広間、大客室、大食堂などの公的スペースが主に配され、2階には寝室など宮家の私室が並ぶ。通常の展示では、建物全体の半分ほどが展示室として公開されている。
展示は、館蔵品による常設展示はなく、特定のテーマに沿った企画展示が年数回行われている。