映画
映画(えいが)は、フィルムで撮影した動画作品のこと。
概説
大きく、芸術作品、娯楽作品としての劇映画と、イベントや生活風景など実際の出来事を記録するドキュメンタリー系映画(記録映画、教育映画)に大別される。
映画は従来、専用施設(映画館等)の中でスクリーンに投射し、不特定多数の人々に有料公開するものであった。しかし今日、日本国内では、劇場公開しない(スクリーン投射しない)動画作品であっても、フィルムで撮影されたものであれば、映画と呼ぶことが多い。
また、作品の元素材の撮影がフィルム以外の媒体(写真、ビデオ)であったり、撮影の過程自体を含んでいない(フルCG)場合であっても、完成形態がフィルムであり映画館等での上映が可能な作品であれば映画と見なされることが多くなってきている。
近年目立つのは、DV、DV-CAM、ハイビジョン、デジタルBETA-CAMといった、デジタル系媒体で撮影、編集され、その後でフィルムに変換(この作業はキネコと呼ばれる)された作品が劇場公開されるパターンである。
逆に、日本では現在ほとんどなくなってしまったが、ドラマを中心に最初からテレビでの放映を目的に16mmフィルムで撮影される映画作品もある。このような作品をテレビ映画と呼び、1960年代のテレビ番組の主力としてアメリカ製の西部劇やホームドラマなどの作品が多く輸入され、特にホームドラマは日本の生活文化に影響を与えたといわれている。
最初からビデオで撮影され、販売・レンタルされる場合をビデオ映画、オリジナルビデオ、Vシネマ(本来、これは東映オリジナルビデオの登録商標であるが、一般名称化している)と呼んでいる。
近年は、レンタルビデオや、ADSL、FTTHといったいわゆるブロードバンドの普及による動画の配信方法の多様化や、時代背景の変化などにより映画の種類や範囲も多様化してきている。
日本国内の映画の動向については日本映画のページにて詳述する。
シネマ
「シネマ (Cinema)」は、フランス語で映画の意味である。語源はギリシャ語の「Kinein(動く)」。リュミエール兄弟が開発したシネマトグラフの「シネマト」から派生した言葉と言われている。アメリカではアート系の作品を「シネマ」と呼び、娯楽作品には「ムービー」と呼ぶ傾向があるらしい。フランス映画にアート系が多く、アメリカ映画に娯楽作品が多いという印象がそうさせているのだろうか。日本のマスメディアの扱い方にもそいう傾向があるのは否めない。
キネマ
戦前までは、映画は「キネマ」(Kinema)とも呼ばれた。当時から続く雑誌(「キネマ旬報」など)にこの名前が残っているほか、古風なイメージを出したい時にも使われる。キネマも参照のこと。
映画史
映画につながる技術は19世紀後半から、フランスのマレー、アメリカのマイブリッジ、ドイツのアンシュッツなど、多くの人々によって研究されてきた。それらの研究は全て、19世紀前半に完成された写真技術を、現実の運動の記録と再現に応用しようとしたものである。これらの人々の積み重ねを経て、1893年、アメリカのエジソンが自動映像販売機(映写機)キネトスコープを一般公開。さらに、フランスのリュミエール兄弟がシネマトグラフ・リュミエールという、現在のカメラや映写機と基本的な機構がほぼ同じ複合機(カメラ+映写機+プリンター)を開発し、1895年12月28日にパリのカフェで有料の試写会を開いた。
エジソンが開発したのは箱を覗き込むと、その中に動画をみることができるというもの、リュミエール兄弟が開発したのは、その仕組みを箱から、スクリーンへと投射するものへと改良し、一度により多くの人が動画を観賞することができるようにしたもの。現在の映画の形態を考慮すると、リュミエール兄弟の最初の映画の公開をもって映画の起源とする方が有力な説となる。
ちなみにリミュエールらが公開した世界最初の映画とは、駅のプラットフォームに蒸気機関車がやってくる情景をワンショットで撮したもので「列車の到着」と呼ばれている。
初期の映画は、画像のみで音声のないサイレント映画と呼ばれるもので、日本では別名「活動写真」とも呼ばれ、映画館は「活動小屋」とも呼ばれた。日本独自の上映手法として、上映中の場面に合わせて解説を行う「活動弁士」と呼ばれる人が活躍していたといわれる。
政治権力は映画の持つ影響力に目を付け、プロパガンダの手段として使うようにもなった。
日本でいう昭和時代に入ると、音声の付いたトーキー映画が開発されて、サイレント映画は姿を消す。
個人向けの映画
現在、個人が動画を撮る方法としては、カメラ一体型VTRで記録するのが普通である。しかし、VTRが普及する以前は8ミリフィルムで撮影するのが主流であった。業務用の16mmフィルムは個人では機材、フィルムともにコストがかかりすぎるため、個人向けに、小さなフィルムを使うことで個人でも利用可能にしたのである。詳しくは8ミリを参照のこと。関連項目
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レンタルビデオ
8ミリ(ビデオではなくフィルム)
外部リンク
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