恐竜
恐竜(きょうりゅう)は、中生代に栄えた生物。原爬虫類から進化して大型化した種類で、分類学的には竜盤類と鳥盤類を恐竜(Dinosaurs)とする。ただし日常用語では翼竜、魚竜、首長竜なども恐竜に含める。(この3グループの系統上の位置は爬虫類を参照)
系統
動物界> 脊索動物門> 爬虫類> 双弓類> 主竜類> 恐竜類
恐竜の形態
恐竜サイズは多くの種類に分かれるが、最も小さいものではニワトリほどの大きさで、最大のものは竜脚類である。Argentinosaurusは、陸上で最大の大きさの生物であり、地球上ではクジラに次ぐ大きさであり、ブラキオサウルスなどは130トン以上の体重であった。また恐竜は、多様な進化をしたことで知られる。三畳紀に登場し、白亜紀末期に絶滅した。現生爬虫類では大型のものも含めて、恐竜の子孫にあたるものはない。
恒温動物説
恐竜が恒温動物だったという説がある。初めて恐竜が見つかった時には、変温動物と考えられていたが、このタイプの動物の動きはとても遅い。骨格の構造の解析による新しい証拠や科学的な検証から、恐竜は恒温動物であった方が適しているのではないかという説が登場した。しかしこれは、すべての恐竜がそうであったということではないし、結論はでていない。
羽毛をもった恐竜
最初期の鳥類の始祖鳥は、19世紀にドイツのジュラ紀の地層で発見された。始祖鳥の発見以降は鳥類の化石はほとんど見つからず、鳥類の起源については諸説が乱立していた。
しかし、1990年代以降、中国の白亜紀の地層で羽毛をもった恐竜の化石が相次いで発見され、鳥類と恐竜の系統関係が明らかになってきた。 羽毛をもった恐竜には4種類があり、シノサウロプテリクス(Sinosauropteryx)・プロターケオプテリクス(Protarchaeopteryx)・カウディプテリクス(Caudipteryx)・コンフシソニス(Confuciusornis)は中国の北の地域で見つかっている。コンフシソニスだけが飛べたと考えられている。
これらの発見から、従来は鳥類の固有の特徴と見られてきた羽毛が既に恐竜の時代から存在していたことが分かり、この羽毛をもった恐竜のグループから空を飛ぶ鳥類が進化したことが明らかになってきた。 このように現在では、鳥類の先祖は恐竜の獣脚類の一種であることがほぼ定説となった。
恐竜の行動
恐竜の行動はとても疑問に満ちている。というのも、現在見られないためである。たった一つの証拠といえば、ヴェロキラプトルとプロトケラトプスが戦っている状態で見つかった化石ぐらいである。恐竜の行動は、子供を育てるなど現在見られる哺乳類動物と類似する社会性であったと考えられている。これは、捕食動物にもよるが、捕食者が近づいて来た場合の警告がしやすい。 また、彼等は家族単位で、食料のための長距離の移動をしていたかもしれない。しかし、これらすべてはまだ確かではなく、これから先の課題である。恐竜は、数百万年もの間生き続けた生物であり、これはとても成功した事を表している。この事からも現在の生物の社会性との共通点があると見られている。
絶滅
恐竜をはじめとする大型爬虫類は白亜紀末期に絶滅し、その滅亡原因については諸説ある。そのうち小惑星の衝突による地球規模の大火災で生態系が破壊し、また衝突後の日光遮断による急速な寒冷化が原因とみる説が有力である。 この説の根拠は、白亜紀末の地層中のイリジウムが数十倍の濃度であること(イリジウムは地殻にはほとんど存在しない、地球外由来と考えられる)、またユカタン半島の地下に巨大なクレータが発見されたこと、などがある。
恐竜の分類
恐竜は大きく竜盤類 (Saurischia) と 鳥盤類 (Ornithischia) の二つに分類される。
竜盤類
竜盤類 (Saurischia) 獣脚類 () ケラトサウルス類 (Ceratosauria)(例: Coelophysis, Procompsognathus, Dilophosaurus, Abelisaurus) スピノサウルス上科 (Spinosauridae)(例: Spinosaurus) アロサウルス上科 (Allosauridae)(例: アロサウルス(Allosaurus)) コエルロサウルス類 (Coelurosauria) ティラノサウルス科 (Tyrannosaurids|Tyrannosauridae)(例: ティラノサウルス(Tyrannosaurus rex), Albertosaurus) オルニトミムス科 (Ornithomimidae)(例: Ornithomimus, Struthiomimus, Gallimimums) オヴィラプトル科 (Oviraptoridae)(例: オヴィラプトル(Oviraptor)) テリジノサウルス科 (Thurizinosauridae)(例: Thurizinosaurus, Segnosaurus) トロオドン科 (Troodontidae)(例: Troodon) ドロマエオサウルス科 (Dromaeosauridae)(例: Deinonychus, ヴェロキラプトル(Velociraptor)) Aves(鳥類の先祖) 竜脚型類 (Sauropodomorpha) 原竜脚類 (Plateosauridae)(例: Plateosaurus) 竜脚類 (Sauropoda) ディプロドクス科 (Diplodocidae)(例: アパトサウルス(Apatosaurus)、ディプロドクス(Diplodocus), ?Mamenchisaurus?) ブラキオサウルス科 (Brachiosauridae)(例: ブラキオサウルス( Brachiosaurus)) ティタノサウルス科 (Titanosauridae)(例: ティタノサウルス (Titanosaurus)、サルタサウルス(Saltasaurus))
鳥盤類
鳥盤類 (Ornithischia) 装楯類 (Thyreophora) ステゴサウルス類 (Stegosauria)(例: ステゴサウルス(Stegosaurus)) アンキロサウルス類 (Ankylosauria)(例: Ankylosaurus, Euplocephalus, Nodosaurus) 新鳥脚類 (Neornithischia) 鳥脚類 (Ornithopoda)(例: Anatosaurus, Parasaurolophus, Hypsilophodon, イグアノドン(Iguanodon)) 堅頭類 (Pachycephalosauria)(例: Pachycephalosaurus) 角頭類 (Ceratopsia)(例: Psittacosaurus, Protoceratops, トリケラトプス( Triceratops))