植物園
植物園(botanic garden)の最古のものは、エジプトのアレクサンドリアにあったアレクサンドリア図書館に隣接して設けられていたものだと思われる。それ以前となると、世界七不思議に数えられたバビロンの空中庭園があるが、これが果たして今日の理解でいうような植物園であったのかどうかは疑わしい。 アレクサンドリアのものは、薬草として使うために、種類ごとに採集、分類して栽培されていたものだという。用途はハーブオイル、治療など多岐にわたる。 植物園というのは、単なる庭園ではなく、その名 botanic garden (植物学庭園)からも推測されるように、植物学の視点で、特性ごとに収集された植物、花卉、樹木などを栽培しているところをいう。薬草栽培は、中世ヨーロッパでは修道院を中心に盛んに行われた。文学的な表現は、「修道士カドフェル」のシリーズを見るとイメージしやすいだろう。近世に入ってからは、大学農学部などの枠の中で、こうしたものの普及が広がっていった。有名なもののひとつに、ベルリン大学の植物園がある。