中等教育学校
中等教育学校(ちゅうとうきょういくがっこう)とは、小学校に続く6年制の学校である。小学校における教育の基礎の上に、心身の発達に応じて、中等普通教育並びに高等普通教育及び専門教育を一貫して施すことを目的とする。1998年(平成10年)の学校教育法改正により、新たに定められた校種である。中学校と似ている名前だが、違う種類の学校である。校種名にある「中等教育」とは、日本においては、中学校と高等学校の段階で行なう教育が主に該当する。さらに中学校は前期中等教育、高校は後期中等教育と分類する。中等教育学校は、6年間のうち初めの3年が前期課程、終わりの3年が後期課程に区分され、それぞれ中学校、高等学校の課程に相当している。前期課程は義務教育の一種である。前期課程を修了すると、ほかの高等学校、高等専門学校、専修学校の高等課程に入学する資格が得られ、後期課程を修了して卒業すると、高等学校を卒業したのと同様に大学に入学する資格が得られる。
公立の中等教育学校では、学校教育法施行規則の規定で入学の際に学力検査を行わないものとされている。教育課程は、全部の在学生徒が同一であることが理念上の建前であるが、私立校では、同一学校内に前期後期課程一貫クラスと後期課程入学生のみのクラスが混在していることがある。中等教育学校の一般教員は、原則として中学校と高等学校の両方の教員免許状を持つことになっているが、「当分の間」はどちらか一方の免許状でも可能となっている。
現在18校あり、うち公立7校、私立9校、国立2校である。これからも増設される予定である。
沿革
従来から私立の中学校・高等学校併設校にはカリキュラムを大幅に調整した中高一貫教育を行う学校が多かったが、1998年6月の学校教育法改正により、公立学校にも正式に認められることとなった。
公立では1999年度の宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校、私立では2000年度の創世中等教育学校、国立では2000年度の東京大学教育学部附属中等教育学校、奈良女子大学文学部附属中等教育学校が最初である。
中等教育学校における教育の目標
学校教育法の第51条の3に中等教育学校における教育について次のように定められている。
国家及び社会の有為な形成者として必要な資質を養うこと。 社会において果たさなければならない使命の自覚に基づき、個性に応じて将来の進路を決定させ、一般的な教養を高め、専門的な技能に習熟させること。 社会について、広く深い理解と健全な批判力を養い、個性の確立に努めること。
この目標は、高等学校における教育の目標と同一である。前期課程においては、中学校における教育の目標が準用される。
中等教育学校の教育課程
前期課程では、中学校に関する規定が、後期課程では高等学校に関する規定がそれぞれ準用される。このため、中学校学習指導要領、高等学校学習指導要領も適用されている。早期教育などは特別には認められていないが、一部に中等教育学校のみに適用される教育課程を定めた規定がある。
関連項目
中高一貫教育 中学入試 初等教育 - 中等教育 - 高等教育 中学校 - 高等学校 高校以下の学校記事一覧