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生物の分類

生物の分類では生物を統一的に階級分類する方法を説明する。

判明している生物は、300~1,000万種である。 これだけ多いと学名(属名+種名)のみで取り扱うことは非常に不便であり、これらの分類してその分類グループに分類名をつけることが行われている。さらにこの分類を階層的に(小分類>中分類>大分類etc)体系付けすると、個々の分類グループでは含まれる種が適度な数に収まりあつかいやすい。どのような分類体系が合理的かは、アリストテレス以来さまざまな工夫がされ、案がだされてきた。 彼の『動物の発生』では動物分類は次のようになる。 • 有血動物 • 胎生 • 人類 • 胎生四足類 • 鯨類 • 卵胎生 • 軟骨魚類 • 卵生 • 鳥類 • 卵生四足類 • 無足類 • 不完全卵生 • 魚類 • 無血動物 • 不完全卵生 • 軟体類 • 軟殻類 • 蛆生あるいは自然発生 • 有節類 • 無性生殖または自然発生 • 殻は類 • その他 アリストテレスの権威が絶対とされた中世は、この動物分類が支配的であった。

近代的な分類法の刷新はリンネから始まった。 以下では現時点で生物分類でほぼ一般的に使われている分類体系フレームを記述する。

※ 分類体系はこれまでに述べたように、あくまでも人が扱いやすくするための人為的なものであることに注意すること。
※ 近年では、さまざまな分野で伝統的な分類体系を系統学の知見を反映させた体系に組替える動きが盛んである。

和名英名 例:ヒト 例:ローズマリー
:Kingdom: 動物界植物界
:Phylum/Division: 脊索動物門
(脊椎動物亜門)
モクレン門
:Class: 哺乳綱モクレン綱
:Order: サル目シソ目
:Family: ヒト科シソ科
:Genus: HomoRosemarinus
:Species: sapiensofficinalis

• 門は、動物界はPhylum、植物界はDivisionと使い分ける。 • 中間的分類が必要なときの階級名は、その分類単位よりも上位の分類には、大(Megn-)・上(super-)を、下位の分類には、亜(sub-)・下(infra-)・小(Parv-)などの接頭語を各階級の頭につけて生成させる。 • Subfamily(亜科)とgenus(属)の間をさらに細分する必要があるときは、Tribe(族)を使う。

分類名の接尾辞

属より上位の分類名には、以下の表のとおり、規則的な接尾辞が付けられている。

 
分類単位
植物


動物
Division/Phylum -phyta -phyta -mycota  
亜門 Subdivision/Subphylum -phytina -phytina -mycotina  
Class -opsida -phyceae -mycetes  
亜綱 Subclass -idae -phycidae -mycetidae  
上目 Superorder (-morphae)
Order -ales -ales -ales (-iformes)
亜目 Suborder -ineae -ineae -ineae (-i)
下目 infraorder -ides
小目 Parvorder -ida
上科 Superfamily -acea -acea -acea -oidea
Family -aceae -aceae -aceae -idae
亜科 Subfamily -oideae -oideae -oideae -inae
Tribe -eae -eae -eae -ini
亜族 Subtribe -inae -inae -inae -ina

界による分類

生物分類の階層構造の最上位は界(Kingdom)である。 この界は古代から伝統的に二界(植物界、動物界)に分けられてきたが、近代に微生物の知見が高まってくると、三界、五界、八界に分ける説などが登場してきた。

二界説

古くからの生物の分類法で生物を動物界(動いて餌を採るもの)、と植物界(動物ではないもの)の2界に分類したものである。

三界説

19世紀に入り、ヘッケル(Eanest Heackel)は動物とも植物ともとれる原始的な生物を3番目の生物界、原生生物界として分離し、動物界植物界原生生物界の三界とした。

五界説

ホイタッカー(Robert H. Whittaker)の提唱した分類法で、現在の主流となっている。 細胞核を持たない原核生物モネラ界として、カビキノココケなどを菌界として新たに分離し、モネラ界原生生物界植物界菌界動物界の五界とした。

六界説

五界説のモネラ界をさらに細胞の特性で細菌界古細菌界に分けたもの。

八界説

現在の系統分類学成果を取り入れつつ、五界説のわかりやすさを残した八界説が提唱されている。 八界説では生物を古細菌界真正細菌界アーケゾア界原生動物界クロミスタ界植物界菌界動物界に分類する。

三つのドメイン

近年は、ドメインは界よりも上位の階層に設定する考え方もある。超界と表記することもある。(中国語ではと表記) これは、細胞の構成で真核生物(動物界、植物界、原生生物界などが含まれる)細菌古細菌として分ける考え方。

各界の関連

ヘッケル
1894年
三界説
ホイタッカー
1959年
五界説
Woese
1977年
六界説
Woese
1990年
三つのドメイン
原生生物 モネラ界 細菌 細菌(バクテリア)
古細菌 古細菌(アーキア)
原生生物 原生生物 真核生物
植物 菌界 菌界
植物 植物
動物 動物 動物

一般的分類例

原核生物(=モネラ界) • 古細菌(ドメイン:アーキア) • クレンアーキオータ門(界)ユリアーキオータ門(界)コルアーキオータ門(界)ナノアーキオータ門(界)真正細菌ドメイン:バクテリア) • Gemmatimonadetes門 • Aquificae門 • Thermotogaqe門 • Thermodesulfobacteria門 • Thermus-Deinococcus門 • Chrysiogenetes門 • Nitrospira門 • Deferribacteres門 • Actinobacteria門 • Firmicutes門 • Chlorobi門:緑色硫黄細菌 • Fibrobacteres門 • Acidobacteria門 • Bacteroidetes門 • Fusobacteria門 • Chloroflexi門:緑色非硫黄細菌 • Verrucomicrobia門 • Dictyoglomi門 • Planctomycetes門 • Chlamydiae門 • Spirochaetes門 • Cyanobacteria門:シアノバクテリアProteobacteria門 • 真核生物原生生物界藻類 • 緑藻 • 褐藻 • 紅藻 • ユーグレナ植物門 • クリプト植物門 • 渦鞭毛植物門 • 植物界 • 緑藻門 • センタイ(蘚苔)門 • 苔門 • マツモ門 • 維管束植物亜界 • 古マツバラン門 • ヒゲノカズラ門 • トクサ門 • ハナヤスリ門 • シダ門 • マツ門 • ソテツ門 • イチョウ門 • マオウ門 • モクレン門被子植物門) • モクレン綱ユリ綱菌界 • 接合菌門 • 子嚢菌門(酵母、アカパンカビ) • 担子菌門(キノコ) • 不完全菌門(アオカビ) • 地衣植物門動物界 • 板状動物門 • 海綿動物門 • 刺胞動物門(クラゲ、イソギンチャク、サンゴ) • 有櫛動物門(クシクラゲ) • 中生動物門 • 扁形動物門(ウズムシ) • 紐形動物門(ヒモムシ) • 顎口動物門 • 腹毛動物門 • 輪形動物門(ワムシ) • 動吻動物門 • 鉤頭動物門 • 内肛動物門 • 線形動物門(回虫、C. elegans) • 類線形動物門(ハリガネムシ) • 外肛動物門 • 箒虫動物門 • 腕足動物門 • 軟体動物門(貝、イカ、タコ) • 鰓曳動物門 • 星口動物門 • イムシ動物門 • 環形動物門(ミミズ、ゴカイ) • 緩歩動物門(クマムシ) • 五口動物門 • 有爪動物門 • 節足動物門 • 大顎亜門 • 甲殻綱(エビ、カニ) • 昆虫綱 • 倍脚綱(ヤスデ) • 唇脚綱(ムカデ) • 少脚綱 • 結合綱 • 鋏角亜門 • ウミグモ綱 • 節口綱(カブトガニ) • 蛛形綱(クモ、サソリ) • 有鬚動物門 • 棘皮動物門(ウニ、ヒトデ、ナマコ) • 毛顎動物門(ヤムシ) • 半索動物門 • 脊索動物門 • 尾索動物亜門(ホヤ) • 頭索動物亜門(ナメクジウオ) • 脊椎動物亜門 • 無顎動物下門 • メクラウナギ綱 • ヤツメウナギ綱 • 有顎動物下門 • 魚上綱軟骨魚綱硬骨魚綱 • 四肢動物上綱 • 両生綱爬虫綱哺乳綱鳥綱

関連項目

学名 • Wikipedia:ウィキプロジェクト 生物 - 分類表の体裁などはこちらを参考して下さい。




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