火砕流
火砕流(かさいりゅう:Pyroclastic flow)とは、火山の火口から噴出した溶岩が崩落・粉砕し、火山の斜面を高速で流れ下る現象。溶岩中に含まれた高温の火山ガスが吹きだして斜面との摩擦を減らすため、流れ下るスピードはふつうの溶岩流より速く、一気に遠くまで流れ下る。日本では1990年~1995年の長崎県・雲仙岳の噴火により、よく知られた現象となった。雲仙岳の場合、1991年5月に粘性の高いデイサイト質の溶岩が普賢岳地獄跡火口から噴出して溶岩ドームを形成、500℃以上の溶岩が普賢岳東側の「おしが谷」に崩落することにより谷沿いに火砕流が頻発した。火砕流とそれに伴う熱風により森林、家屋、農耕地などが広範囲にわたって破壊・焼失し、死者・行方不明者は計44名におよんだ。
紀元後79年8月24日、ヴェスヴィオ火山による古代ローマの都市ポンペイの埋没もこの火砕流によるものとみられる。
他にも火砕流による堆積物(火砕流砕屑物)は世界各地で発見されている。九州南部のシラス台地なども大規模な火砕流によって形成されたとみられる。
関連項目
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