美術
美術(びじゅつ)とは視覚のための芸術の総称だが、今日では必ずしも視覚が中心とは言えない「美術」も存在するため、厳格な定義は難しい。美術という用語は、1873年のウィーン万博参加の際にドイツ語の Kunstgewerbe および Bildende Kunst の訳語として用いられた。Kunstgewerbe の訳語としては音楽や詩も含むものだったが、やがて造形芸術を指す語として定着してゆく。
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4世紀末にローマ帝国が東西に分裂し、コンスタンティノポリス(現在のトルコ・イスタンブール)を首都とした東ローマ帝国が誕生すると東西の美術が混合したビザンティン美術が誕生する。聖人の肖像が描かれた板画であるイコンなど、独特なキリスト教美術として発展した。キリスト教がヨーロッパ全体に広がった結果、11世紀初頭から13世紀初頭にかけて、 素朴な信仰心に満ちた美術様式であるロマネスク美術 が修道院を中心に発展した。この時期 絵画は文字の読めない人々にキリスト教を教える目的に用いられた。
13世紀以降、ロマネスク美術に続きゴシック美術がフランス中心にヨーロッパ各国で発展した。ロマネスク美術に比べ、より自然な人体表現などがなされるようになった。修道士などに代わり、専門の画家が誕生してきた。また、ステンドグラスが 作られるようになったのはこの時期である。
近世
14世紀から16世紀にかけてのイタリアを中心にギリシア、ローマの 文化を復興しようというルネサンス文化が花開いた。この時期には遠近法の確立、油彩画の技法の誕生など 絵画史における革命とも言える発明が続出した。また、ボッティチェリ、ラファエッロ、レオナルド・ダ・ヴィンチ、 ミケランジェロなどの優れた美術家が登場した。16世紀後半には ティントレット、エル・グレコに代表されるマニエリスム という独自の様式がイタリアに 現れた。調和と均衡を特徴としたルネサンス美術と異なり、不均衡な構図、ねじれたような肉体表現、大胆にデフォルメされた遠近法などが 特徴である。
17世紀には強烈なコントラスト、躍動感あふれる構図を特徴とするバロック美術が台頭してくる。 ルネサンス紀には理想的な姿で描かれた聖人画は、カラバァッジョの『エマオの晩餐』に代表されるように生活観あふれる 庶民の姿で描かれるようになる。 また、風景画、風俗画、静物画などの日常に根ざしたジャンルが確立したのはこの時期である。 このように現実世界への関心の高まりもバロック美術の特徴である。 この時期、ベラスケスらはスペイン絵画の黄金時代を、ルーベンス、レンブラント、 フェルメールらはオランダ絵画の黄金時代を築いた。
18世紀に入ると文化・芸術の中心がイタリアからフランスに移ってくる。ルイ15世の治世における 円熟した貴族文化を背景に、軽快で享楽的なロココ様式が流行した。ヴァトー、ブーシェなどの絵画、 パリのオテル・ド・スービーズなどの手のこんだ建築装飾がこの様式の代表的な作品である。。
フランス革命によって貴族階級が没落すると、ギリシア、ローマ芸術のもつ高い倫理性を規範とした 新古典主義が現れる。 ポンペイなどの古代遺跡が発掘され、古代への関心が高まっていたことも背景として挙げられる。 新古典主義は歴史画を中心に、国家への忠誠などの強いメッセージ性を持つ作品が多い。ナポレオンは自己宣伝のために ダビッドなどの画家を積極的に利用した。
近代
ロマン主義 印象派 象徴主義 ポスト印象派20世紀美術
フォーヴィスム ドイツ表現主義 アール・ヌーヴォー キュビスム 未来派 ロシアアヴァンギャルド アール・デコ ダダ シュルレアリスム バウハウス デ・ステイル 1930年代の抽象絵画 プレシジョニズム 抽象表現主義 キネティックアート アンフォルメル アウトサイダー・アート 具体 ポップアート フルクサス ミニマルアート (ミニマリズム) オプアート コンセプチュアルアート (註)近代美術と現代美術
ジャンル
建築 造園 彫刻 絵画 版画(浮世絵を含む) 工芸 陶芸 書 舞台美術 デザイン・ポスター 映像(写真・映画を含む)
関連項目
美術史 美学 美術家 美術館 美術書に強い書店 日本美術院 日展 主要な展覧会