福者
福者(ふくしゃ)は、カトリック教会において、死後信者に与えられる称号。この称号に列せられるのを列福という。選考には二段階の審査を経る。まず第一段階では、管区大司教により生前の功績や残された著書が調査される。殉教者以外は、功績の中に奇跡の取次ぎがあった方が望ましい。第二段階では、列福・列聖省で調査が廻され、最終的にローマ教皇によって列福宣言がされる。通例、これらの手続きには死後数十年を要する。
福者に対する崇敬は、殊に関係の深い地域の教会での典礼において許可されている。ただし、エキュメニカルに、すなわち全教会の典礼で公的に崇敬する義務はない。
後に、教皇の大勅書により聖人として宣言される場合があるため、聖人の前段階ともいわれている。本来、福者と聖人との区別は明確ではなかった。
英語版記事に、カトリック教会百科事典による詳しい歴史等の説明がある。
なお、東方正教会でいう福者 the Blessed は至福・至福女と訳し、聖者の称号のひとつであり、ローマ・カトリックで言う福者とは意味が異なる。