遊び
遊び(あそび)は、楽しむ、娯楽、休養、リラックス、ストレス解消などの目的で生物がする行動の総称。普通は生命活動を維持するのに直接必要な食事、睡眠や、自ら望んで行われない労働などは含まれない。ほとんどの高度な知性を持った生物には遊びが見られる。これは生物が生きていく上で必要な体力、知識、経験などを自然に得るために備わった性質だと考えられる。動物は遊びの中で狩りやコミュニケーションの方法を学んでゆく。動物は成熟するとあまり遊ばなくなるが、ペット化された犬や猫などの動物は成熟後も遊びたがる傾向があるようである。
人間の遊び
他の生物に比べ、人間は特に遊びが多様化、複雑化しており、生きていく上ではまったく不要と思われるような遊びも多く見受けられる。これを他の生物との区別と捉える考えがある。遊びは大きな文化として確立しており、また商品の売り手にとっても市場を左右する要因としても重要である。人間の日常化した遊びを特に趣味と呼ぶ。遊びは個人の性質に大きく左右されるので、全ての人間に共通して楽しまれる遊びはない。
人間は他人から強制されて勉強や訓練されるのは苦痛だが、遊びの中で習得していくことは楽しい。そのため、遊びながら学習する方法がとられることがある。
人間の場合、遊びすぎが問題になることがある。遊びを優先して、本来やらなければならないことを後回しにしてしまうことは、周囲に迷惑をかけたり自分の生活を脅かすため、あまり好ましくはない。しかし責務のみに没頭して遊びを怠ると、疲れやストレスが蓄積し効率が低下するので、遊びをバランスよくこなしていくことが大切である。
オランダの歴史家ホイジンガ(ホイジンハ)は著書『ホモ・ルーデンス』で、子どもの遊びだけでなく、企業活動、議論、戦争、人の活動のあるゆる局面に遊びのようなルールと開始と終わりのあるゲーム的性格が見られると指摘しており、「人は遊ぶ存在である」という所説が評判を呼んだ。詩人ゲーテの友人、フリードリッヒ・シラーも、「人は遊びの中で完全に人である」という有名な言葉を残している。
遊びの種類
遊びは非常に多岐にわたっており、適当に分類することは難しい。遊びには自然発生的に形成され、世代や地域ごとに伝えられていくものと、パッケージ化・商品化して提供されるものがある。パッケージ化されたものは人間の創造力の成長を阻害するとして、批判の対象にされることもある。
フランスの思想家、ロジェ・カイヨワはホイジンガの著書「ホモ・ルーデンス」に影響を受け、「遊びと人間」を執筆した。その中でカイヨワは遊びを次の4つに分類している。
アゴン(競争):運動や格闘技、子供のかけっこ
アレア(偶然):くじ、じゃんけん、ギャンブル
ミミクリ(模倣):演劇、物真似、おままごと
イリンクス(めまい):メリーゴーランド、ブランコ
カイヨワの説は遊びはこれらの4つの区分に分けられるとしたものであったが、遊びは必ずしもこれらの単一の要素からなるものではなく複数の要素を含むものも多いとする説もある。
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遊びとは工学などにおいて作られる、ある一定のたゆみ、ゆるみ、余白のこと。