西サハラ
西サハラ (にしさはら) は、アフリカ北西部、太平洋岸にある旧スペイン領サハラ。面積26万6,000平方キロ、人口推定30万人程度(2003年)。国土の大部分がサハラ砂漠で、オアシスでの農業やベルベル人 による遊牧が行われる。1963年豊富なリン鉱床が発見され、その採掘が主産業。最大都市アイウン(ラユーン)のほか、良港を持つ港湾都市ダフラ を抱える。
1886年にスペインの保護領となり、1912年イフニと南モロッコと合併してスペイン領西アフリカを形成(1958年イフニ、1969年南モロッコを、それぞれモロッコに返還 )。1975年のマドリード協定によりスペインは撤退し、モーリタニア とモロッコ が分割統治。一方、西サハラの分離独立を目指すサギアエルハムラ・リオデオロ解放戦線 (POLISARIO、通称ポリサリオ戦線)はアルジェリア の支援を得て武力闘争を開始、1976年にはアルジェリアの首都アルジェ で亡命政権サハラ・アラブ民主共和国 (SADR)を樹立した。
1977年、ポリサリオ戦線の軍事的勝利、および度重なる多額の戦費は1978年のモーリタニアにおける無血クーデターを呼び、1979年にはモーリタニアとポリサリオ戦線が和平協定を締結、モーリタニア政府は西サハラ領有権を放棄した。しかしモーリタニアが放棄した部分をモロッコがすぐさま併合したため、現在に至るまで独立をめぐる問題は続いている。
1991年、国際連合の仲介でポリサリオ戦線とモロッコは停戦し、モロッコ帰属か独立かを問う住民投票を実施することになり、国連平和維持活動(PKO)として国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)が創設された。しかし遊牧民が多く、有権者の認定が困難を極めるため、投票は無期延期となっている。またモロッコ国王モハメド6世の相次いぐ西サハラ訪問、モロッコによるインフラ整備などにより、モロッコは西サハラ領有を既成事実化し、独立を阻止しようとしている。
ちなみに亡命政権SADRはアフリカ連合(AU)に加盟しており、他国からの国家承認もある。モロッコがAUに加盟していないのは、SADRのAU加盟に反発して脱退したため。
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