自由主義神学
自由主義神学(じゆうしゅぎしんがく)は、キリスト教の、主にプロテスタントの神学の一つ。その発生以来、プロテスタント教会の主流派の多くが採用する神学。
自由主義神学の特徴
科学的な見方(進化論等)を許容し、聖書に記されている神話的要素(天地創造、ノアの箱舟、バベルの塔等)を必ずしも科学的・歴史的事実とは主張せず、宗教的に有益な寓話とみなす。 聖書本文に対する批評的な研究・解釈を支持し、各書の成立に纏わる伝説(モーセ五書の著者はモーセ、イザヤは一人の預言者イザヤによる、など)を必ずしも採用せず、聖書無謬説、聖書無誤説、逐語霊感説を採らない。 一部の甚だしく急進的な派では、イエスの母マリアの処女懐胎やキリスト教信仰の中心ともいえるイエスの復活をも事実とせず、神の存在をも肯定しない。こうなると聖書と基本信条に示される三位一体の神を信じるキリスト教の正統信仰から完全に逸脱するが、異端神学というより、もはや宗教ですらない。 用語「自由主義神学」は、これら科学や聖書学の成果を謙虚に受け入れる理性と保守的信仰を両立させている層から、宗教的に甚だしく形骸化している層までを幅広くカバーする。
自由主義神学の歴史とその影響
- 自由主義神学は十九世紀から二十世紀初頭に台頭し、伝統的な宗教観に大きな変化(保守的視点からは「打撃」)をもたらした。そのため、危機感を募らせた保守派が反動としてアメリカでキリスト教原理主義を興す。少し遅れて、同様に欧州で新正統主義神学の潮流が生じた。