首都
首都(しゅと)は、一般に国の中央政府が所在し、国家の政治機能の中枢を担う都市。首都機能が例えばフィリピンのマニラのように一都市よりも大きく広がっているとき、あるいは日本の東京のように首都の周囲に都市が連なっている場合は、首都圏と表現する。またグリーンランドなど非独立国の政庁所在地は主都と表記する場合もある。
首都は、国政の中心として便が良い場所に計画的に建設されることが多く、そのために首都とその国の中心的都市・最大都市とは必ずしも一致しない。例えば、以下のような例があげられる。 ブラジルの首都ブラジリアとリオデジャネイロ アメリカの首都ワシントンD.Cとニューヨーク オーストラリアの首都キャンベラとシドニー パキスタンの首都イスラマバードとカラチ トルコの首都アンカラとイスタンブール かつてのロシアのサンクトペテルブルク(帝政期の首都)とモスクワ(現在の首都) 中には首都が複数存在する国もある。また、王国などでは、必ずしも王の在所と首都は一致しない。
日本の首都
日本の首都は、一般には「東京」(あるいは東京都)とされている。実際に政治機能の中枢はほとんど千代田区内に集中している。しかし東京を首都とする法的根拠はなく、そのため学問的には、京都を首都とする説、明治2年に東京が首都となったとする説、また東京と京都の二つが首都であるとする説などが存在する。日本の首都の伝統的な定義は、皇居の所在地を首都とする見方である。この場合、皇居はどこなのかが問題になる。現在、天皇及び皇室は東京に住み、旧江戸城が一般に「皇居」と呼ばれている。しかし、皇室が現在の地に住まうのは、明治天皇の「江戸行幸」の延長にあるため、現在の東京の皇居は、行幸先つまり行宮であるともいえなくもない。また、天皇の在所を示す「高御座」は京都御所にある。現天皇の即位の時は、わざわざ京都から高御座を運んで行われ、再び京都に戻している。高御座のあるところが天皇の在所であり、そこが皇居だとするならば、東京は行政府所在地だが、首都は依然として京都であるとする解釈も成り立たないわけではない。
日本には首都を直接定める法律はなく、かつては首都建設法(昭和25年法律第219号)に「東京都を新しく我が平和国家の首都として」という記述があったが、首都圏整備法の施行により首都建設法は廃止され、現在では首都圏整備法によって東京が首都であるということが間接的に示されているのみである(規定されているのは「首都圏」の範囲であって、「首都」そのものの定義は存在しない)。その他法令類では、関東大震災直後ノ詔書(大正12年9月12日)に「東京ハ帝国ノ首都ニシテ」という記述がある。
参考
首都の一覧
関連項目
首都機能移転