馬術
馬術(ばじゅつ)は馬に騎乗して運動の正確さ、活発さ、美しさなどを目指すスポーツ、技術体系、また競技種目である。英国の貴族階級の乗馬に端を発するブリティッシュ馬術と、アメリカ大陸の開拓時代に発達したウェスタン馬術の二つが主流をなしている。 日本の古来からの馬術は日本でもほとんど廃れ、一部の研究家が実践するにとどまっている(時代劇や大河ドラマなどでも乗馬シーンのほとんどは、ブリティッシュかウェスタンの馬術によっている)。
上二者は技術もスタイルも大きく異なっているが、双方に共通する最も大きな特徴は愛馬精神の尊重である。 オリンピックでは動物を使用する唯一の種目であるとともに、選手の男女が区別されない唯一の種目でもある。
日本での馬術は武芸十八般にも数えられているように中世の武士にとって必須科目であった。しかし、江戸時代を降るにつれ日本古来の馬術が没落していく。その要因として長きに渡った平安な世の中であったこと、武芸より政治的手腕を重視されるようになったこと、乗馬できる人がごく限られていたこと、馬術を教われるほどの財産を所持していない者が多かったことなど様々である。日本において馬とは刀剣や鉄砲と同じように兵器として扱われていたので、武士以外の身分(商人や農民)などは通常乗馬することを禁止されていた。
用語
日本での馬術は近代以降、主に軍隊で発達した。そのため用語は軍隊用語の流れを汲むものとなっている。 ;脚(きゃく):騎乗者のあしを意味する。馬のあしは肢(あし)と表現して区別する。脚の馬腹との接触は人馬のコミュニケーションにおいて重要で、馬を推進させる方向に働く。 ;
ブリティッシュ馬術
貴族社会のたしなみを反映した流派であり、運動の正確さ、美しさなどを重視する。 また、馬術家の礼儀・作法も重んじており公式の場では燕尾服や軍服などの正装を要求する。乗馬スタイルは、手綱を比較的緊密に用いて馬への細かい指示を可能にしている。 馬具はシンプルな、脚を使いやすい鞍を用いる。 オリンピックをはじめとした公式の馬術競技で競われる種目のほとんどはブリティッシュ馬術に由来する。 競技 障害飛越競技 馬場馬術 総合馬術 ジムカーナ 部班
ウェスタン馬術
未開拓の新大陸で長距離の騎乗を行うことを目的とした、カウボーイ乗馬に端を発する馬術である。 服装も、カウボーイハット、バックル、スパッツとウェスタンファッションが正装である。長時間座っても疲れない堅牢な鞍を使用し、手綱もそれほど緊密に使わずに馬の推進力に任せる乗り方が特徴。 技術よりも乗馬することそのものを楽しむスポーツであるが、馬場馬術に相当する競技も存在する。
関連項目
スポーツ