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UHFアニメ

UHFアニメとは、独立UHF放送局(以下「独立U局」という。)において放映されるアニメ番組の総称である。なお、独立U局ではキー局で放映されたアニメを再放送することもあるが、そのようなアニメについては本項では扱わない。

概要

独立U局(主に近畿圏の放送局)における従来のアニメ放送は、キー局から配信されるアニメ番組を再放送するというものが中心であった。この状態から脱却し、独立U局自身が本格的にアニメ番組の企画・放映を始めたのは、1998年4月からである。これがUHFアニメのはしりであり、その際中心となったのはサンテレビジョン、番組名は『LEGEND OF BASARA』であった。

そして、独立U局は、その後も下記に掲げるアニメ等を放映することで、主にオタクを対象とした萌えとお色気を充実させたアニメ番組としてのUHFアニメを確立していった。なお、これらのアニメの品質はまさに玉石混交といったところであるが、平均的には作画崩壊や物語の破綻、シナリオの未消化を起こすといった低品質なものが多い。

また、UHFアニメの特徴は下記に掲げるとおりであるが、主に表現に対する規制の緩さを最大限活用したオタク向のゲーム漫画ライトノベル等のアニメ化にあり(一方でオリジナル作品は少ない)、その方面のオタクからは要チェックのアニメ番組として認識されるに至っている。その表現(主に性的描写)のキワドサによってオタクから激賞されることもしばしばである。

なお、UHFアニメの独立U局における主な放送局はテレビ神奈川千葉テレビ放送テレビ埼玉サンテレビジョン京都放送であり、その他の独立U局では放送はされるもののそれほど多くないか、あるいは全く放送されていないかである。

UHFアニメ隆盛の背景

ちなみに、1998年4月にUHFアニメの放映が開始された背景にはテレビ東京の凋落という事態の発生がある。それまでのアニメ放送においてはテレビ東京が質・量ともに圧倒的であり、独立U局は系列の少ないテレビ東京の下請け放送局的な存在に過ぎなかった。しかし、1997年の12月に発生した「ポケモンショック」によって様相が一変する。これは、テレビ東京系列で放映された『ポケットモンスター』の過剰な映像演出により視聴者の一部が癲癇等の症状を訴えたという事件であり、同時に同局が事後対応のまずさにより官民一体の袋叩きにあったという事件でもあった。それまでも『新世紀エヴァンゲリオン』等での過剰な性的描写が問題とされていた同局であったが、この事件によりとどめを指された形となり、以後同局は極端な自主規制を行うようになった。これに伴い、自主規制を嫌った主に成人のオタクを対象としたアニメのテレ東離れが始まったのである。

そして、テレビ東京を離れたアニメが向かった先が、アニメ表現についての規制が緩かったWOWOWと独立U局であった。ちなみにUHFアニメが始まった1998年4月に、WOWOWもノンスクランブル枠におけるアニメ放送を開始している(アニメコンプレックス等)。しかし、WOWOWノンスクランブル枠は当初の大量のアニメを放映するには不十分であり、その後拡充はされたものの視聴にはBSチューナーが必要であったため、結局あまりふるわず、番組枠自体も不安定で断続的であった。このため、テレビ東京の受け皿は次第に独立U局が中心となっていった。

また、ひとたび独立U局でのアニメ放映が始まると、今までは省みられなかったメリットにより、ますます放映されるアニメが増え、次第にアニメ放送局として定着していった。そのメリットとは、独立U局は県単位放送局とはいっても関東圏と近畿圏という大都市圏をほぼ抑えているため数を束ねればテレビ東京並の視聴可能区域が作り出せる(最近ではキッズステーション等のCS放送やケーブルテレビによる再配信の利用により、視聴可能区域はさらに広がっている)ということと、放送枠の取得にかかるコストが極めて低いということである。

2003年から2004年にかけて、『藍より青し』の続編と『超重神グラヴィオン』の続編が独立U局で放送された。この2つとも、もともとはフジテレビで放送されていたが、フジテレビは特番やメンテナンスと称して深夜番組を休止にすることが多く、その影響でこれらアニメがスケジュール通りに放送されず、2話連続放送、果ては3話連続放送ということも珍しくなかった(他に枠の都合がつかず途中で打ち切りになったものまである)。そこで、このアニメのスタッフがその不確定要素を避けるために、フジテレビ並みの視聴可能区域を生み出せる独立U局に白羽の矢を立てたのではないかとされているが、はっきりとした理由は明らかになっていない。しかし実際『藍より青し』の続編の放送局を見ると、大阪は関西テレビや名古屋では東海テレビというようにフジテレビ系列の放送局が放映している。

さらに、独立U局のアニメに対する規制はほぼ皆無に等しく、比較的規制が緩いWOWOWノンスクランブル枠やBS-i深夜枠等の衛星系のアニメ枠や毎日放送のアニメ枠等を遥かに凌駕する自由度があるため、オタクを対象としたアニメの放映がより盛んに行われるようになった。また、2003年には、テレビ東京系CS放送局であるAT-Xで放映された『一騎当千』というアニメがパンチラ・裸などは当たり前、果ては女性の失禁シーンまで登場するという過激なものであることからテレビ東京の地上波ネット自体では放映できなかったためか、UHFアニメとして再放映されたという事例(余談であるが、この事例と『フィギュア17』での事例の比較は大変興味深い)も生じた。加えて2004年7月からは、同じくAT-Xで先行放映された『月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~』と『Wind -a breath of heart-』というエロゲーを原作とするアニメが、独立U局の『アニメ魂』枠を利用して地上波で放映されるという事例も生じている。このように、UHFアニメは各方面からこの方向で期待されているといえる。

このようにして、UHFアニメと呼ばれる独特の傾向をもったアニメ番組群がある意味アニメの解放区として確立することになったのである。

特徴

UHFアニメには、以下に掲げる特徴がある。

オタク向けの原作を持つアニメが多い

主に10代後半以降のオタクを対象としたゲーム漫画ライトノベル等を原作として、一種のメディアミックス的展開の一環として制作されることが多い。それは、メジャーな少年漫画等がキー局によってアニメ化されるため、ニッチなこの種の作品を原作とせざるを得ないことが多いためでもある。
また、このことについては、原作を支持しているオタクがアニメ版における購入層として相当程度期待できることから、制作側が関連商品を含めて一定の売上を見込めるというリスクの低い「堅い商売」の一環としてUHFアニメ制作を安価なアニメ化と宣伝代わりの放映と位置付けているという状況も影響しているといえる。

1クール(3ヶ月)アニメが多い
UHFアニメにおいては、キー局で見られるような2クール(半年)や4クール(一年)の期間にわたり放映されるアニメは極めて稀である。これはUHFアニメを上記の目的による販売促進活動としては不必要な長編アニメとするインセンティブが働かないためであると推測される。このため、強引に原作を改変して枠に収まるように再編成した作品が多く、尻切れトンボのような作品もしばしば生じている。さらに、2クールで放映されるべき内容を持った作品も、半分に分割され、人気が出れば続編を制作するという形で継続されるという形を取ることが多い。これも上記の制作側のリスクを避けるという意向から生じていると思われる。

性的描写に寛容なアニメが多い
規制を嫌ってUHFに進出したことと、オタク向けの作品であるということが相まって、性的描写には極めて寛容である。パンチラ等のお色気描写は当たり前、他の放送局(BS-i深夜枠以外)では許されないような女性の全裸の描写は問題とされない上、性交渉を連想させるかなりキワドイ描写を混ぜるアニメも散見される状態となっている。その極致にある『らいむいろ戦奇譚』や『君が望む永遠』に至っては、性器の結合さえ描写されなければ良いと言わんばかりのセックス描写が繰り返された。ちなみに、『らいむいろ戦奇譚』についてはサンテレビジョンが夕方の人目に触れる時間帯に堂々と放映しており、このことから独立U局も性的描写に極めて寛容なスタンスを取っていることが伺える。

エロゲーを原作とするアニメが多い
上記とも関連するが、UHFアニメは特にエロゲー原作アニメの宝庫でもある。2004年7月までにテレビで放映されたエロゲー原作アニメ16本のうち実に12本がUHFアニメ(うち2本は上記のとおり『アニメ魂』枠で放映)であり、エロゲー業界側からのメディアミックス戦略の一環として最大限に活用されている実態が浮き彫りになっている。なお、UHFアニメ黎明期に放映された『同級生2』と『下級生 あなただけを見つめて…』については、ピンクパイナップル制作の18禁アニメのエロシーンをカットしただけで放映されたという有様である。もちろん、上記のとおり性的描写についての最後の一線はどの作品も越えてはいないが。

ハーレムアニメが多い
上記に掲げるエロゲー原作アニメの多さは、そのままハーレムアニメの多さに直結している(その定義及び理由はハーレムアニメの項を参照のこと。)。また、そうでないアニメの中にも複数の女性が男性の主人公を取り巻くタイプのラブコメというオタク受けを狙った原作を持つものが多く、ハーレムアニメの多さに貢献しているところである。

ちなみに、数こそ少ないものの、プリンセスチュチュのような上記の特徴がほぼ当てはまらない例外的なアニメも存在してはいる。

UHFアニメの一覧

• 一般向け原作を持つ作品及びオリジナル作品 • 藍より青し~縁~アニメコンプレックスNIGHT シリーズ • 鋼鉄天使くるみ2式 • 花右京メイド隊りぜるまいんA15 シリーズ • 超変身コス∞プレイヤー • ヒットをねらえ! • LOVE♥LOVE? • ガンパレードマーチ 新たなる行軍歌 • 奇鋼仙女ロウラン • ストラトス・フォー • 住めば都のコスモス荘 すっとこ大戦ドッコイダー • 超重神グラヴィオンツヴァイ • DearS成恵の世界ニニンがシノブ伝 • バーンナップスクランブル • HAPPY★LESSON ADVANCEHAPPY★LESSON THE TV花右京メイド隊 La Verite光と水のダフネ • BPS -Battle Programmer SHIRASE • 瓶詰妖精プリンセスチュチュ • MOUSE • 美鳥の日々 • 妄想科学シリーズ ワンダバスタイル • 円盤皇女ワるきゅーレ • LEGEND OF BASARA

エロゲー原作の作品 • 下級生 • 下級生 あなただけを見つめて… • 君が望む永遠グリーングリーンこみっくパーティーD.C. ~ダ・カーポ~To Heart同級生2ヤミと帽子と本の旅人らいむいろ戦奇譚

• (参考)UHFアニメ以外のエロゲー原作のTVアニメ • Kanonフジテレビ) • 真月譚 月姫BS-i) • Night Walker ~真夜中の探偵~(テレビ東京) • ぽぽたんBS-i

準UHFアニメの一覧

(これは衛星系アニメ番組の地上波放送を主に独立U局が担当したというものの一覧である。)

• 一般向け原作を持つ作品及びオリジナル作品 • 一騎当千北へ。~Diamond Dust Drops~ • 神魂合体ゴーダンナー(『アニメ魂』枠) • 神魂合体ゴーダンナー!! Second Season(『アニメ魂』枠) • ダイバージェンス・イブ(『アニメ魂』枠) • みさきクロニクル ~ダイバージェンス・イブ~(『アニメ魂』枠)

エロゲー原作の作品 • Wind -a breath of heart-(『アニメ魂』枠) • 月は東に日は西に ~Operation Sanctuary~(『アニメ魂』枠)


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